以前つくったWebサイト本の記憶での企画「個人大賞」に頂いた投稿を転載致します。
【個人大賞とは】あなたにとって「一番」の本は何ですか。皆がそれぞれ一番お気に入りの本を一冊ずつ持ち寄ったら、きっと素敵な場所ができあがるはずです。個人大賞はそんな「一番」の集う場所。実名制です。
『科学思想史』(坂本賢三)
古代オリエントに始まり20世紀後半に至るまでの、人類の自然観とその研究方法の変遷を辿る本です。
複雑な経過をたどって現代まで移ろってきた科学の思想を丁寧に追っているのが特長です。具体的な理論や実験についてはあまり語っていないので、科学を心得ていない人でも読めるでしょう。また、科学思想は世界の情勢と相互に作用しあって変化していったので、歴史一般に興味がある人も楽しめます。初版が84年と古いですが、その語り口は全く古びていないと思います。(橋本嵩広/20代/大学生)
2013年5月29日