「海を知り 風を知り 宇宙を知る
それでオレ達は何処へでも行ける
その自由さえあればいい
故に・・・その自由を脅かすやつらとは 戦うのさ」
(海皇紀11巻)
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スキーを初めてやったとき
重力で動くことに感動したが
エネルギー保存を考えれば
あれって結局リフトを動かす電力で動いてるようなもので
“自然”ではない
一方で帆船は完全に”自然”に動く
電力無しで風の力だけで海の彼方へ行けるなんて
ロマン
海皇紀はそんな帆船をめぐる漫画だ
向かい風に切りあがる
男の漫画
私が有川浩さんにはまるきっかけになった本がこれ
彼女(長い間”彼”だと思ってた)すごいです
ハズレがほとんどない
唯一『空の中』はそうでもなかったなってだけ
百発百中で面白い小説が書けるなんて
天才です
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有川浩さんの作品は
設定や構図だけを見れば
他愛のない話でも
その他の部分で魅せてくる
例えば『植物図鑑』は
行き倒れていたイケメンを拾うという
くだらない妄想を軸に話が進むわけだが
その周囲で展開される
雑草との出会いの話が面白い!
いやいや
「雑草という名の草はない。すべての草には名前があります」
とのことだった
個人的には
ヨモギをめぐる話が面白かった
彼女の書く話は
徹底した取材と知識に裏打ちされている
それを想起して
感服させられる
いつか有川さんと会って喋ってみたい
絶対面白い